東京は花見シーズン全開です。
そんな事もあってか、ここ数日の寒さもなんのその、上野公園にもたくさんの花見客が訪れた様です。
花見は良いのですが、日頃はおとなしいお父さんがここぞとばかりボルテージをあげ
日頃の憂さを吐き出すかの様な奇声を上げている様子などを見ると、気の毒な気さえしたりするものです。
酔っ払って、帰りにタクシーに乗ったはいいが、車中で寝てしまい、家に帰れないどころか、目が覚めたら留置所、なんて事も今の時期には間々ある事なのかも知れません。
昔の話しですが、私がまだヤクザ渡世にいた頃…
警察の御用となり、留置所に入っていると、たまに、真夜中に街中で酔っ払って保護されたお父さんが、通称『トラ箱』と呼ばれる留置所のひと部屋に入れられたりするのですが…
留置所の構内に入ってくる時からアルコールで散々勢いがついている事もあり、うるさい事この上ありません。
留置所には私も含めたコワモテの人間が寝静まっているところへ…
「おいっ!てめえら起きやがれ!俺を誰だと思ってるんだ!コン畜生かかってきやがれ!」と酔いに任せた勢いはとどまるところを知らなかったりもします。
『トラ箱』というのはトラが吠える⇔酔っ払いも吠えるというところから来ています。
ところが一晩開けると、その酔っ払って『トラ箱』に入れられたお父さんが小声で「なっ、なっ、なんで私はここにいるんですか!?」と留置所の担当警察官に話しているのが聞こえたりで…笑
結局家族の方が迎えに来て無事放免となるのですが…
いやがうえでも皆の部屋の前を通っていかねばならず…
そんな時「お父さん、昨日は随分と元気だった様だけど、酔いは覚めたのかな?」」と軽くからかうと…笑
「す、すいませんでした。本当に皆さんご迷惑をおかけしました。」と赤面の態で土下座せんばかりに謝り、バツ悪そうに留置所から出ていったものでしたが…
でもそんなお父さんの留置所から去る後ろ姿を見ていると…
家に帰ればいい父親の様な気がして、暖かい家族の団欒が見える様でチョッピリ羨ましく、微笑ましい気持ちになったものです。
昔のとんだ与太話しをしてしまいましたが…笑
今、表では小鳥がないています。
私は朝のピリッとするくらいの冷たい空気が好きです。
朝のお勤めの前に愛犬チビと散歩に行ってきます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
合掌