※ご本人様の了承を得て掲載しています。
昨日の午前中に、何度も携帯に知らぬ番号から着信があり、少し怪訝に思ったのですが、こちらから電話してみました。
すると女性の声で、知人から私の事を聞いて、身の上の事で私に相談したい事があるとの事…
電話でチョット話しただけでも、精神的にかなり苦しい状況、藁をも掴む思いで何かに縋り付きたい強い不安に陥っている事がすぐにわかりました。
現在7人の子供の親である事、離婚した以前の夫から度かさなるDV(ドメスティックバイオレンス)を受けて来た事や…
中学生の子供が学校の不良グループと付き合う様になり
一週間も家に帰って来ていない事、経済的に困窮し、そのために学校に通う子供の制服を新調してやる事も出来ないもどかしさ…
お金がなくて修学旅行に行く費用もだしてあげる事さえ出来なかったそうで…
その為に学校の先生から差別的な扱いを受けている事を感じる状況もあるとの事で…
自分は半分泊まり込みで飲食店で働いている事や
連絡の取れない子供はシンナーや薬物の乱用でどこかで死んでしまっているのではないか?
または離婚した夫が嫌がらせから子供を隠してしまったのではないのか?
かと思えば、以前DVを受けた夫から逃げる為に保護を求めた施設に入所していたよその子供を引き取り面倒を見ていた事や
DVの被害を受けた人達のサポートをする活動もしている事等、こうした事をまるで塞きを切った様に私に話し始めたのです。
話しを聞きながら私は、この方の子供さんに意識を向け、自分なりのやり方で命の安否をチェックしたのですが…
命に別状なしとの感覚が明らかにフィードバックしてきたので、それをこの方に伝えると、とりあえず安心してくれた様で
電話の向こうの声も明るい落ち着いたものになったのですが
私は直感的に、学校側の対応にこの方にブロックする嫌なものを感じたのです。
そこをこの方に問い正してみると、子供の修学旅行のお金が経済的事情から払えない事を学校側に申し入れた際に
学校側から冷たい態度であしらわれ、子供に対してもその事で先生がプレッシャーをかけていたというのです。
子供はその事を親であるこの方に言えず悶々としていた形跡があるとの事で、結局この方は市民オンブズマンを使い区の方からその費用を出してもらったそうです。
私はこの話しを聞いて内心「なるほどそういう事か…」と思いました。
というのは、オンブズマンを使い、区からお金を出してもらったとなると、当然区から学校側に問い合わせが入り、この方のしている事は学校側に知れるところとなります。
ただでさえ、子供が警察に何回も補導された経歴、この方が度重なるDVの被害に遭っている事は学校側の知るところであり
この方には気の毒なのですが、家庭環境に問題ありと学校サイドから烙印を押されているところへ、今度はオンブズマンまで使ったとなると完全なクレーマー扱いです。
私は思うのですが、こうした親御さんに対する学校側の対応マニュアルが存在するのかも知れません。
まるで企業がクレーム処理に対応するマニュアルが存在する様に…
その話しをするとまさにその通りとの事で、今回自分の子供が連絡が取れない事を学校まで行き、先生達に話してもけんもほろろに扱われ…
「お宅の子供さんは生活力があるから大丈夫じゃないんですか?」
などと、嫌味とも馬鹿にしているとも取れる言葉を言われたそうです。
それでも親とすれば心配で学校での友人関係などを聞いても「そうした事はわからないし、言えませんね」とにべもない返事…
これってなんなのでしょうか…!?
中学生とはいえまだ年若もいかない子供に違いありません。
確かにこうした話しというのは、フタを開けてみれば、双方に言い分がある場合が多いのも事実です。
また今日の電話の内容だけで判断するのも性急に過ぎます。
しかし今回の学校側の対応は歴然としています。
北教組問題が連日新聞に掲載されていますが、組合に所属している教師が学校を牛耳っている実情を告発する内容の本を出版された方もいます。
聖職者である教師とはどういう存在なのでしょうか?
私も中学生の頃は番長などといっぱしの不良少年を気取っていました。
当時は校内暴力の吹き荒れた時で、生徒が先生に手をかける事件が多発した時代でもありました。
確かにその頃、私はやんちゃで先生には敬遠されていたかも知れませんが…
気持ちのどこかで、先生という『恩師』に対する気持ちは残っていました。
悪さをすれば横っ面を張り飛ばしてくるそういう先生がまだいた時代でもあります。
確かに今、先生が生徒を叩く様な事があれば即、問題にされて処分されてしまうのかも知れません。
こうした教師側の弱みとも取れる事情というものは、小学校の低学年の児童でも知っている事ではないでしょうか?
「先生そんな事したらお母さんに言いつけちゃうよ!」とばかりに…
これでは自信を持った教師が育つ筈もありません!
聖職者とは名ばかりの給与賃金の低さ、派閥や組合加盟の教師による非加盟教師に対する不当化等、問題は他にもたくさんあるのではないでしょうか?
教師、先生という職業に希望を見出だし、先生になったのはいいが、こうした職場の労働条件の悪さに加え、父兄やPTAの監視に晒され
下手をすれば生徒にしっかり揚げ足をとられる事になりかねない今時の学校の事情というものを考える時、万事、事なかれ主義の風見鶏の様な教師ばかりが幅を効かしている様に思えてなりません。
私は体罰を推奨し、容認するものではありません!
またすべての教師が悪いと言っているのでもありません、個々においては立派な先生もいる事を知っています。
むしろ憎むべきは現在の学校のシステムなのかも知れません。
政治であろうと建設業界であろうと医療業界であろうと、新しい試みに抵抗するのは長年に渡って慣習された『システム』だとは思えないでしょうか?
話しがだいぶそれましたが、この
方に気持ちを切り替えるアドバイスをさせて頂き…
すぐに警察に行き捜索願いを出し、学校側の今回の対応も含め、すべて正直に話してくる様話したのでした。
この方は自分自身離婚した夫から受けたDVの事で、警察に保護を求めた事も度々あり…
警察から「またあんたか?」と嫌な顔をされ取り合って貰えないのでは?という一抹の不安もあった様ですが…
私は今日を限りにそうした卑屈になる考えや思考パターンを変える様に話し、電話を置いたのでした。
すると…数時間後この方から再度連絡が入り「捜索願いを今出してきました、有難うございました」と先程までとは違う元気な声に私も少しばかりホッとしてしまいました。
この方もこの先多くの試練に出会うかも知れませんが、家族皆で力を合わせれば乗り切って行けるに違いありません。
合掌