私が僧侶ヒーラーとして活動する中で、男性から女性へのDVのケースは勿論の事、女性から男性へのDVなどで男性側から相談を受ける事が何度かありました。
昔、私が生きた極道の世界でも、エンコの無い(小指が無い)肚の座った男勝りの姐御もいたし、昭和の時代など、ある組の舎弟として男の若い衆などにもボコボコにヤキを入れる男勝りの風貌を持った女性(ビアン)の極道がいる事なども聞いたものです(YouTubeなどに出てくる女極道とは違います)
しかしながら、これは特殊な世界の事で、ましてや夫婦やパートナー間におけるDVとは次元の違う事でもあります。
警察庁の統計によれば、DVなどによる自殺者全体に見る男性の割合など、昨年の2024年に於けるDVによる自殺者数は99人で、その内8割が男性を占めていると報じられているものです。この数字なども女性からのDVが原因で自殺に至る男性が少なくないことを示唆しているものであり、家庭内の問題が原因と推定される自殺者に於ける男性の割合なども一昨年の厚生労働省のデータなどを見ると男性は2877人、女性は1831人と男性の方が多いもので、
この『家庭問題』の相当数がDVに該当するものと見て間違いなさそうで、男性側からのDV被害の相談件数は年々増加の一途をたどっている様で、2023年には過去最多の2万4686件に達しており、これは5年前の1.5倍、20年前の170倍にも上るものです。こうした事を考えると、表面化しない潜在的な男性のDV被害者(勿論女性も)は膨大な数に上っていると言わざるを得ません。
DVの方へのセッションなど相手方のSNSなどのチェック(病的と思える程の執拗さも)などを考慮して感想を含めブログ非公開のケースも多かったものですが、何時間も妻である女性から正座させられビンタや言葉で罵られるなどの事態を聞かされるにつけ、私なども内心気の毒ながら『大阪府警マル暴の取り調べと一緒やないかい』などと思ったりもしたもので、SMのサドマゾの様な関係になってしまっている窮状を訴える男性(女性も)もいたり、物を壊したり物を投げてきたりする女性を止めようと身体に触れれば『パワハラ、暴力か💢』と罵られ、臆すると見るや倍加する様な言葉の暴力や水をかけるなどの行為が始まり、こうしたケースに於いては子供がいてもお構いなしに母である女性側からの暴力が行使され、さすがに見兼ねた父親である男性が『これはお父さんとお母さんの問題だからお前は寝なさい』と寝かしつけ、これなども本来は母親である女性が見せるべき子供への対応と言うものなのでしょうが『自分は正座して妻の暴力に耐え、やり過ごすのが普通になってます』と話す男性などもいたものです。
DVなど、暴力による力関係や隷属させられるパターンが出来てしまうと、まるで磁石のS極とN極の様にプログラミングされるものが出来てしまい、そこから抜け出るのは容易ではありません(何らかの弱味を握られ恫喝や恐喝を受ける事象にも同様)こうしたDVを受ける男性の言い分として『やはり愛する相手でもあったわけだし、女性を守るのは男でもあると思うし、警察へ被害届けを出して妻を犯罪者にするのはしのびない』など、男の沽券に関わる様なもっともな事を言う様でありながら、度重なる暴力で自尊心は潰え、妻(夫)から受ける暴力や罵倒も自分への愛情に他ならず(子供の為にも)自分さえ我慢すればと言う様なプログラミングを自らに課してしまっているケースも往々に見られ、また男性からDVの相談が持ち込まれている事を知らぬ妻である女性からもセッションの申し込みがあったりで、とぼけて夫である男性の事を聞けば『別に同居人ですから。働いてお金運んでくれたらそれだけでいいです。それよりもホストの彼が鬱気味でキレやすくて手を上げる様になって困っているんですけど💦』とあっけらかんと浮気相手からのDVを訴える女性に呆れたものでしたが(ケースは少々変えてあります)確かこの時は遠隔ヒーリングで浮気相手の男性が自分だけを愛してくれる様に出来ないかとの依頼でしたが、そんなヒーリングは無いと(笑)早々に断りお帰り頂いたものです。
大地真央のCM『そこに愛はあるんか?』ではありませんが(笑)ハッキリと愛の不在を告げ、相手方の暴力で頭が麻痺して判断がおぼつかない今でも、従順なフリをしてでも隙を見て夜逃げ同様にでも、環境を変えて相手と連絡を断つ決意をしなければ、家庭内監獄から逃れられないし心身共に病んでボロボロになってしまう事などもDV被害のケースではお話しさせて頂く事が多かったものでしたが、警察なども最近はDVやストーカーの事件などでも本腰を入れる様になりましたが、基本、夫婦間のDVなども余程の外傷や被害を受けた妻や夫が傷害事件として告訴し、これを機に離婚し袂を分かつ事も辞さぬ覚悟が無いと、ムニャムニャと本人に厳重注意程度の話で今回は勘弁してやってくださいでは警察は本腰を入れず、夫婦間の事は夫婦で解決してくださいと退散するのがオチで、警察が帰りいなくなった後など、何故警察を介入させたと相手の怒りが増すところとなり、以前にも増しての激しく陰湿なDVを受けるケースなどもあるものです。
これは極道当時から見てきている事ですが、夫婦間や同棲している男女の間柄でも暴力のパターンが一度定着してしまうと、叩き癖とでもいうべきものが根付いてしまい、惰性の様に何か思い通りにいかなければ暴力を振るう、反省して涙を流して二度と暴力は振るわないと言ってる先からまた暴力を振るう、土下座してお前しかいないと言いながらまた暴力に訴える。そんなドタバタを繰り返す人間もいたもので、苦痛と快楽はコインの裏表とはよく言ったものです。
極道の夫婦なども姐さんと呼ばれる女性は夫婦になる前は暴走族のリーダーだったり、男勝りの根性を持っていたりと、付き合い始めだったり、一緒になった当初は生意気で対等な口を聞いてきて衝突するなど、男の方でも面子もある事から辛抱出来ず、しっかり夫婦として和合して行く以上、力関係はハッキリさせなければならず、急所を外すなどをしながらも、何日も寝込む程のヤキを妻に入れた話などもその当時聞いたものでしたが、女性側もそれで悟り、気丈に夫を立て夫婦共に身体の一部になって行こうとの覚悟も出来た様で、極道である夫も暴力はそれ一度きりで、はたから見れば恐妻家と見えるほど、本妻を大事にする親分と呼ばれる人間にもこんな隠れたエピソードがあったりするものでしたが、いかんせん、これは特殊な世界の夫婦間の話しで、ただでさえ、ハラスメント、コンプライアンスが幅を利かす今のご時世にあっては、到底容認されぬ時代錯誤の極みとして片付けられるばかりの代物なのでしょうか。
合掌

密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰
かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。
あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に
愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。