アンダーグラウンドな季節の写真・元極道の僧侶のお役目とは?

※写真は三十代後半の愚僧です(笑)
年も明け一月から二月に差し掛かると税金のことが人様の口の端に上る様にもなったりします。
自坊などもたまに非課税の宗教法人と勘違いされたりもしますが(笑)私などは真言宗の阿闍梨とは言え、税収の扱いに於いては個人事業主のそれであり、毎年税理士を通して青色申告を行っています。

と言えば、いかにもまっとうに襟を正した様な話しですが(笑)その昔、極道当時など『ヤクザは刑務所に行って国の為に奉公するのだから税金は免除』などととんでもない理屈をつけ嘯いていたもので、ましてや明日の我が身は知れぬ極道渡世、堅実に貯金や貯蓄などという発想に至るはずも無く『金は天下の回りもの』とばかりに、それこそスピな世界で言われる宇宙銀行の様な発想ではありますが(笑)金があればある様に使ってしまい、無ければ無いで『武士は食わねど高楊枝』のたとえそのままに人から酒席のお呼ばれで酒をご馳走になり義理を噛む(借りが出来る)のが嫌で、誘いにも応じず、家から出ないなどと云う事もあった様に思います。

私が得度する前、すでに現役の極道からは抜け出ていたものの、闇金の用心棒やパチンコのゴト師のケツ持ちなど、今で言う半グレの親方の様な事をしていた頃、東京は御徒町、国道沿いの大きなビルで天然石の販売をしていた社長と知り合ったもので、他のビル店舗にも出店し、アメ横内にも出店するなどしてなかなかやり手の社長で、貴石やパワーストーンの商売を古くからされている方などきっとご存知の方も多いのではないかと思います。

この社長さんもやはり元極道の組長から転身された方であり、私自身、裏社会で生きる事へ迷いが出ていた時期であり、何か得るものはないかと、こちらから出向いてはよく御徒町の喫茶店でこの社長と話しをしたものです。『渡部さんもケンカのキツイ組織ばかり渡り歩いて大変でしたね。私らの頃はヤクザのお務めは当番(事務所)入ってエンソ(上納金)払ってヤクザ事さえ下手売らずにやっときゃいいって感じでしたが、これからその世界も益々メシの食い上げになって大変でしょうね。堅気になれば税金を収めたりで国から首輪をつけられて、はい一丁上がりって感じですが、でもまあそれが我々にとって堅気になると言う事でしょうな』などと半ば私を諭す様に話していたものです。

その後、この社長とノリで御徒町の一角で天然石の販売など手がけた時もありましたが、以前より天然石の販売をやめてタイに渡り海老の養殖を手がけたい、高名な学者の賛同も得ているとこの社長は話していたもので、長い事極道渡世にいた私、その話を聞いている内に蛇の道は蛇とでもいうべき不良の直感が働いたもので、この社長がタイでの海老の養殖に勝負を賭けている事は本当なれども同時にそこへめがけて資金集めも派手に仕掛けているのが分かる様でもあり、トラブルになる予感がしたもので、

私が得度し仏門入りするタイミングでこの社長とも自然と疎遠になりましたが、案の定、この海老の養殖の事でこの社長は裁判沙汰になり、その後死亡した事なども風の噂で耳にしたものです。

元極道などというものも、立派に堅気として成功し頑張っている方も多いに違いありませんが、その一方で業報輪廻、悪因悪果の報いを受ける様に潰えてしまう人間、寂しく消える人間、死んでしまう人間も多いのです。ただでさえ負けん気が強くその世界で親分を張った人間であればバイタリティーに溢れた人間も多く(頭脳明晰な人間も)その分お試しにも幾度となく晒されるもので、

そんな時、極道当時から肌身に染み込んだ開き直りや居直りを見せて怒鳴り上げ人間関係を破綻させたり、恩ある人にも半ば脅す様な無心をしてみたり、変な男気を出して不良がやる様な事にも首を突っ込み警察の御用となり、堅気でいるのが阿呆らしくなったりと、真の堅気になるとは容易ではない事、そんな事も無明の世界から迷いの最中にある人に飾らず伝えるのもお役目かなと思う愚僧であります。 

合掌

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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰

かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。

あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に

愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。

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