※ヒーリング時の動画写真などご家族が撮影されたものを了承の上掲載しています。
術後の経過も良く足腰の筋力の回復を期して数日後にはリハビリ病院への転院が決まったお客様ですが、ヒーリングに入る前、堰を切った様にご自身のこれまでの半生を語ってくださったものです。
終戦時、当時幼子だったこの方や自分の子供を抱えて満州より日本に引き揚げてきたこの方のお母様のご苦労と言うもの…敗戦国となった日本人に向けられた報復の念、狂気と言うもの、戦争と言うものは前線で闘う兵士の死だけで済むものでなく銃後にいる人間にもその狂気や不条理は連鎖して行くものであり、
終戦時など満州では日本の女性なども髪を伸ばし女性の格好をしているただそれだけでレイプに遭うなどの被害が横行していた事、敗戦国となった日本人に味方するものは何もなく、女性も頭を丸坊主の上男装して他国の人間の目をかいくぐる様に命からがら乳飲み子を抱えて帰国した経験など、今までもご高齢の方よりお聞きする事があったものです。
この方も当時幼いながらも母親が男装までして自分達子供を引率して満州より日本へ帰還した時の姿が強烈に印象に残っている様で、その後も終戦直後の日本で塗炭の苦しみを背負うかの様に苦労続きで若くして死んでいった母親への郷愁、哀惜の念と言うものがこの方のお話しからもありありと感じられたものです。
病室と言うところは様々な想いが去来し、自分の老いや弱さを受け入れたり新たな時間軸に生きる為の準備期間を為している様にさえ思える時があります。
この日もヒーリング開始早々、無幻に入られたこの方、付き添うご家族の方が撮ってくださったヒーリングの動画にもこの方の軽快な鼾が収録されていたりもしますが(笑)
不思議なもので、ヒーリングの最中など、ご年配の方などでも天真爛漫な子供の様な表情に立ち返っている様にお見受け出来る事が多いものです。
※病院のエレベーターホールに飾られていた見事な絵
この日も気持ちよく休まれているこの方を起こす事なく退室したものでしたが、後でご家族の方よりご連絡がありヒーリング後9時間しっかり睡眠を取られたとの事で安心した愚僧であります。
帰り際には美味しい食パンやコーヒー豆などを手土産に持たせて頂きました。
ありがとうございました!
深謝 合掌