★子供にイジメや暴力を疑問視させるシナプスを作らせる為に親の出来る事とは?

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ロケット彈を発射する兵士の姿…人の命を奪う代物に何とも高い値段がつくものです。

話しの次元が違うかもしれませんが、今時の子供と言うのは、生まれてこの方、生みの親からは勿論、学校の先生からビンタの一つも頬っぺに張られた経験など無い子が多い事が容易に想像出来たりするものですが、そんな子供でも、プレステなどに見られるバーチャルな世界の中では戦場を駆け巡り、ポイント制で人を殺すゲームには慣れっこになっている感があります。

映画などでも、派手な戦闘シーンや殺戮、バイオレンスを盛り込んだ内容が大ヒットしたりするもので、そんな映画の中では主役の暴力は肯定され、敵役の人間達が殺され木っ端微塵に粉砕される姿に観る者は溜飲を下げ、拍手さえ送るものです。

暴力を礼賛するつもりはありません。でも、私が子供だった昭和40年~50年代初頭の頃と言うのは悪さをすれば先生や大人にも当たり前に叩かれた時代だったし、イジメもあれば学校の砂場で泥だらけになってケンカなどもしたもので、そんな中からも、殴られれば痛い事、平手で叩いても当たりどころが悪ければ鼓膜が破れるなどのダメージを与えてしまう危険がある事など身体で学ぶ事も出来たもので、相手にしてはならない事や加減と言うものも自然と覚えて行ったものでした。

でも、今時の子供と言うのは、親子共々、学校の先生からビンタをもらう事など論外中の論外であるにも関わらず、弱者を見つけての一方通行の暴力やイジメ、またそれを親や先生方には巧みにフェイクする狡猾さをグループで共有している様なケースも多い様で、子供が捕まえた虫の足を一本ずつもいで残酷に観察するかの様に、弱い子供を陰湿にイジメ抜いた果てにどの様に消耗し、変わり果てて行くのかを好奇心から繰り返し行うのも、自らが痛みを知らずに育ってきているからであり、「自分が同じ事をされたらどう思うのか?」と言う情動の部分が決定的に欠落しているものを感じざるを得ない青少年によるイジメや自殺などの事件が多発しているのも今の時代の傾向と言うものかも知れません。

派手な暴力や戦闘シーンの映画も、適度なストレスの発散との見方もありますが、寝る前など暴力や残酷なシーン満載の映画などを見れば、寝てる間にも潜在意識下では暴力や戦闘の画像が繰り返し反復され、翌日は知らぬ間に他人と口論やトラブルを起こす暴力装置の働きさえ意識の中にもたらしている事を多くの人が知りません。人間の意識構造とはそれほどデリケートな物でもあるのです。

ましてや刷り込みに柔軟性のある子供などはなおさらの事で、映画、ドラマ、バーチャルを問わず、暴力や戦闘シーンなどにおいても、捕虜を拷問したり、リンチしいたぶるシーンをそのまま学校のイジメに投影しかねない危うさと言うものがあります。
子供は子供の世界の中で、未熟な正義感を持ったり理論武装するもので、殺人ゲームの様なTVゲームも、残酷なシーン満載の映画も国や大人が認めているから商品として出回っているのであって、「これが世界の本音だろう」と勝手に自己の中で結論付け、世界観を大きく歪める働きさえもたらしている様に思えてなりません。

スポーツから見渡す限りの世界において、子供から大人まで、競い争う私達の生きるこの世界、子供の内から競争や争いで勝ち得たものが儚いものである事をしっかり親が子供に教えて行く事も大切ではないでしょうか?

たとえばスポーツ一つとってみても、勝者にばかり着目させるのではなく、敗者の姿にも目を向けさせ、負けた人間は傷つき喪失感を伴う事、努力だけでは実らない不条理もこの世には数限りなくある事、勝者も明日には同じ憂き目に遭う可能性がある事、戦闘や派手な暴力シーンの映画を子供が見ていれば、主役のヒーローに殺される敵役の人間にさえ、きっと愛する家族や団らんもある事において善人も悪人もなく等同なものがある事を「だからこうだ!」と結論づけずに「〇〇はどう思う? 」と謎をかける様に親御さんが自分の言葉で子供にさりげなく問い掛けて行く事も、子供が愛や優しさのシナプスを自らの中に作る上で、大きな役割を果たすのではないでしょうか?

二元性の世界でもあるこの私達の生きる世界から競争や対立や争いの概念が無くなるにはまだまだ永い年月がかかりそうです。
釈迦もキリストも私達の生きるこの世界を決して楽園だとは言っていなかった様です。でも、そんな対立と争闘に人間を向ける事に躍起になるエゴのシステムの中にあって、覚めて生きる事は可能な事であります。

人の指し示す鋳型ではなく、深い自分の声に従い自分を表現する生き方にこそ価値を置く心根を子供の内から育てたいものです。

合掌

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