★風俗と禁煙に見る癒しと転機…ヒーリング私記

10352205_792202247538906_33314664766.jpg

私はヒーラーなので、医師の様に特定の症状や疾患に対しての「治療」と言う事はうたっておりません。

ヒーラーの世界で言うならそれは「癒す」と言う言葉に置き換えられているものがあるのかも知れません。
でも、それはエネルギーヒーリングやボディマッサージに限られたものではなく、癒しと言う言葉の持つ意味や定義には広大なものがあり、ジャンルやカテゴリに分ける事さえ難しいものがある様です。

山や海や湖など、大自然の風景や氣に触れて受け取る感慨も癒しなら、美しい絵を見て感じるものも癒し、または好きなアーティストの音楽を聞いて癒されるのも、誰しも日常の中で経験している癒しと言うものかも知れません。
でも、この癒しは、人それぞれ受け取り方も違うものであり、同じ音楽を聞いても、または美しい花を眺めていても、かたやは心の琴線に触れる様な感動を覚え、癒されるものがあっても、かたやの人にとっては、あくびの出るつまらない音楽だったり、単なる花としての認識があるだけなど、明らかな違いがある場合も多く、癒しとは、その時々、受け取る側の感性に委ねられている部分もある様です。

日頃自分が目を背けていた事などを、乾いた土に水が染み込む様に人から諭され、悔悟と共に大きな気付きを得るのもまごうことなき癒しであり、身体が暖かくなったとか、ビリビリ電流を流されている様だとか、痛みが取れたとか、体感で得るばかりがヒーリングではなく、こうした何気ない人との関わりの中から気付きを得るのもヒーリングの内でもあります。

ところで…ネオン煌めく歓楽街にも癒しの二文字がある事は成人した男子なら誰しも知るところですが…(笑)
男性が夜の巷で、風俗店で働く女性からサービスを受けるのも癒しに他ならないのかも知れません。

私の元にも今まで、過去に風俗を経験された方や現在も現役で働いていると言う女性がセッションを受けにおみえになってくださいましたが…
自分のされているお仕事に、心ならずも、自分を切り売りしている様な罪悪感や恐れを抱いている方もいれば、昼間の仕事では得られぬ高収入がある為に、なかなか堅気の仕事に転身する決意がつかずに、そうした迷いが身体の不調となって現れているのでは?と訴える方など、色んなケースがあったものですが、家族にも風嬢である事を隠して働いている場合が殆どな上に、友達や知り合いなどにもソープランドやデリヘルなどの風俗で働いている事をひた隠し、スナックやキャバクラなどで働いていると嘘をついている事にも負い目を感じている女性なども多いもので…

自分の身体をお客が通過して行く度に、自分に汚れが刻まれる様だと話してくれた女性も一人や二人ではありませんでした。
でも、私はこんな時「 長い間ご苦労さんでした。でも、あなたのされてきた仕事にそんなに負い目など感じる必要などありゃしませんよ、あなたの仕事のお陰で、どれだけの男が癒され救われ、性犯罪などに走らずに済んでいるか、あなたがわからないだけで、はかり知れないものがあるのではないですか?…あなたは身体を張ったヒーラーでありカウンセラーですよ」と話す時も多かったものです…身体を張ったとは、何か鉄火肌の姐御を指す様な言葉の様でもありますが(笑)そうではなくて、ソープランドで働く女性などは慢性の腰痛持ちの方など、文字通りの肉体労働に身体を痛めてしまっている女性なども多い事から発している言葉でもありました。

世間一般の女性から見れば、「何を好き好んでそんな世界に入って行ったのだからリスクがあるのは当然でしょ!」と思われる方は多いに違いありません。
または、「いかなる制限や制約のある世の中であろうと、今の時代、違う仕事を選ぶ事は充分に出来たはずだ!」と思う方も多いのかも知れません。
( ̄^ ̄)

極貧にあえぐ家族を救う為に、身売りする様に風俗の世界に入る女性などは、平成の今ではほぼ皆無なケースと言えるのかも知れません。今の時代、怠惰な生活の果ての破綻の末に風俗を選び取っている様なケースも多々あり、貧困や悲壮感あふれる理由ばかりが風俗を選ぶ動機としてあるのではない事も確かな様でもあります。

よく、霊能の世界で、TVや映画に出たりと人気や脚光を浴びる芸能人や俳優などを霊視して見る時、過去生で僧侶や行者をしていた姿などが見受けられる場合がある事などが言われたりしますが…
過去生では修行に明け暮れ、戒律を尊びストイックに生きたがゆえに、今生では華やかで人に注目を浴びる生き方を選ぶ魂の運行からくる欲求と言うものもそこにはある様で、違う言い方をするならば、自らの演じる栄光から転落までを、ソフトにもハードにも、人様に見られるカルマを引き受けて生まれて来ている魂と言うものもある様で、私などは「職業に貴賤は無し」と思っているクチですが、悩みを話す風俗で働いている女性の姿を見る時など、苦行と言うか苦界に自らを投じている様にしか見えない時もあり、そうした方のオーラやチャクラを透視リーディングで見て行くと、現にその方が過去生に於いて、修験者やお坊さんだった時の「画像」と言うものが見える様な時もありました。

中には性的な行為を通してたくさんの人を癒すと言う様に自らをプログラミングして生まれてきている方などもいるもので、こうした方にとっては、貧困であろうが怠惰であろうが、風俗に入るとっかかりとなる理由などは形態の問題に過ぎず、自らが生まれる前に、誓ってきた経験すべき事をしっかりと経験させられているものをそのケースに強く感じさせられる時もあったものです。

私は風俗で働く事を奨励するものではありませんが、ただ人間には、その時々立たされた立場での箸と茶碗の持ち方と言うものもあり、道徳概念だけでは割り切れぬ、魂の学びと気付きの上でそうした場を選び取っている時があるものです。私がソープランドなどに代表される風俗に働く女性を、身体を張ったヒーラーやカウンセラー呼ばわりするのは、そうした仕事を選ぶ女性の中には、先天的にそうした能力を持った女性なども多いもので、相対した客の容姿から、声音や相手の目などから
独身か妻帯者かは勿論、性的にもノーマルなのか変態なのかが瞬時にわかってしまうと話す方もいれば、お客にへばり付く様に憑いてきた未成仏の霊を見てしまい、怖い思いをした事を話してくださる方などもいたものでしたが、その他にも客の男性が内臓疾患を患っている様な場合も、漠然とながらその部位がわかってしまうと話してくださる方などもいたものです。

この女性達にとって、生きんが為の身体を張った仕事ではあっても、複数の男性を日々相手にした事によってヒーリングセッションの意味合いを帯びていた様で、嗅ぎたくもないお客の口臭や体臭からも、客の精神状態や病気なのかが伺える様な研ぎ澄まされたものが皮肉にも開発され、その世界から抜け出て今ではカウンセラーとして活躍されている女性などもいます。

でも、その世界に生きる多くの女性にとって、明日の見えない世界を生きている事に於いて変わりのないものがある様な気がしてなりません。
どこのボイントで風俗からソフトランディングして足を洗い、堅気の仕事をするなりお嫁に行くのか?答えの出ない答えから逃れる様に酒を飲んでは寝てしまうと話してくださった方も多かった様な気がします。

そんな時期に私の元を訪れた方の中には、自分がしてきた風俗の仕事の期間が長すぎて、学歴も無い私には、昼間の仕事などとても無理だと訴える方もいましたが、「何を悔いる事なんかあるもんですか、普通の女性が金を積んでも働けない場所で今日まで勉強させてもらったんじゃないですか…ありがたく卒業させてもらって、新しい道へ進みましょうよ」などと話す私でしたが、それからしばらくして件の女性から…その後風俗を辞め、高い家賃のマンションも引き払い、車も売り、安い家賃のアパートに引っ越し、覚悟を決めてパートの仕事に出たところ、良い男性ともめぐりあい、今は幸せに暮らしていますと連絡が入った時など、本当に嬉しかったものです。

人のご縁も仕事も卒業させて頂く時期と言うものがある様で、それは何も風俗にかぎった事ではありません。
そうした時期、先行きの不安などから、繰り返し葛藤や心の疼きを感じる様になるもので、今までの安定の良さが失われた様な薄氷を踏む様な、居心地の悪さばかりを感じる季節と言うものが人生には訪れる時がある様です。

「でも、収入は?」

「お前にやれるわけがない…」

「妻や子供には何て説明するの?」などなど、

せめぎあうマインドを経験するのもこんな時期…
今の生活にしがみつき、これが人生と自分を納得させても、いっこうに晴れない気持ちや身体の重さが、それは違う事を教えてくれている時があるもので、こうした内なる真の声を聞き分ける事がとても大切な事でもあります。

これからの例えは喫煙者の方にとって、少々耳の痛い話しで申し訳ないのですが(笑)喫煙者がタバコをやめ様と思う時、実は喫煙が楽しいものでなくなっている事に本人が気付いていない場合も多い様です。

「タバコは下半身には悪いかも知れないが、痴呆を防ぐ働きがあるから首から上には良いはずだ、吸っていてもそう問題はなさそうだ」

「ネイティブアメリカンなど、スピリチュアルな能力のある人間達だって、いにしえの時代にはタバコを吸っていたし、そうした霊的な働きだってタバコにはあるはずだ」

「田舎の死んだじいちゃんだって、フィルターも無い様な煙管でプカプカとタバコの煙を燻らせていたけど、長生きしたではないか」

「タバコは珈琲にあうからやめられないんだよな…」
(私もそうでした 笑)

などと、タバコを吸っている事にいつの間にやら理屈がつき始め、やがて頻繁にタバコの銘柄を変え始め、それでも美味く感じられない事から、にわか禁煙を決意し、ニコレットを噛んだり、吸いかけのタバコを箱ごと捨ててみたり、かと思えば我慢に耐えかねて、ゴミ箱からまたタバコを取り出して火を点けるなどを繰り返す方もいる様で、今まではタバコはうまかったのだから、これからだってうまいに違いないと、ナイスな一本を追い求めて吸い続けたあげく、喫煙が自分にとって、習慣化されただけの楽しいものでなくなっている事に気付き、やめる方も多い様です。

私も数年前に禁煙しましたが、喫煙が自分にとって楽しいものではなくなっているにも関わらず、そこに理屈を付け、喫煙を正当化する様なマインドの雑音にいつまてもあぐらをかく、自らの心理パターンに気付いてしまった事が、禁煙のきっかけとなったのでした。

禁煙を例えに出しましたが、タバコをやめたいと言う深くから涌き出る思いを、オブラートして鈍化させたり、もっともらしい理屈までを付けて足を引っ張るのも、人間のマインドがもたらすエゴの働きと言うもので、禁煙にも人生の転機の一大事にも同じ作用をもたらすものである事、忘れたくないものです。

合掌

読者登録してね

タイトルとURLをコピーしました