★大阪講話会&ヒーリングセッションを終えて

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講師・渡部正仙

今月23日~24日の日程でボディワーカーYasukoさんのサロンにて開催した大阪講話会&ヒーリングセッションは、盛況の内に終了する事が出来ました。

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初日の午前中から始めた講話会では、参加された皆さんの自己紹介から始めさせて頂きましたが、参加された方達もヒーラーやスピリチュアル関連の方など、濃い面々が集う講話会となりました。

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この日はやはり私と同じ様に、元極道の経歴を持ち…
今年の秋に真言宗寺院にて得度、現在では獄中に在る方達へ書簡での更生支援や布教活動を展開する新垣玄龍(玄龍・法名)さんを特別ゲストとして招き、講話会の前半40分程を担当して頂いたのでした。

玄龍さんはまだ得度より一年と経たぬ身でありながら、その法名にある、龍の一字の如く、アクティブな活動を展開する方でもあります。講話会に先立ち、何を話したら良いか思案している様に見えた私は「玄龍さんの思う様に話してくれればそれでいいですよ」と声をかけたものでしたが、案の定、心配するまでもなく、幼少期から現在に至るまでの闇と光の軌跡を、淡々とした口調の中にも、時には笑いを誘うかの様なユーモアさえ交えたその話しぶりに、参加された皆さんも時には失笑しながらも食い入る様に聞きいっていたものです。

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そんな玄龍さんの話す姿を見ている内に、数年前、まだ現役の極道だった玄龍さんが、初めて私にブログを通してメッセージをくれた時の事などが思いだされ、時を経て真言僧としてこうして同じ場所に立つ人の縁の摩訶不思議に感慨無量なものを感じていた私だったのです。

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そして私が話す番となりました。私がまだ極道の世界にいた頃、最後の服役となる事件で逮捕された頃と言うのは、まさに人生の灰汁(あく)が出ている様な時期だったに違いありません。
私は皆さんに獄中でのスピリチュアルな気付きや体験を話しながら、ふと…雨上がりの日など、鉄格子の錆の匂いがしていた独房で過ごした日々を脳裏に鮮やかに甦らせていました。

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※写真は講話会終了後、ボディワーカーYasukoさん特製のベジカレーを食べながらの懇親会の模様です。

その頃の私と言うのは、武闘派組織の先兵を気取り、公然と敵対組織の縄張りに組事務所を構え、地元組織と睨みあいを続けていたものでしたが、若い時から頑なに信じていたヤクザ社会の力の論理と言う、自分の世界モデルが機能しないものを感じ始めていた時期でもありました。
逮捕から拘置所の独房で「神との対話」と言う一冊の本との出会いから始まったかの様に見えた私の霊性への軌跡と言うもの…

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※講話会終了後のヒーリングセッションのヒトコマです。了承を得たお客様のみ写真を掲載しています。

でも、振り返れば子供の頃より直感の強かった私でもあったのです。
人の考える事が暗黙の内に分かってしまったり、何故か、よく見る近所の大人の影が薄い様に見える事があり、身体が「何かから」浮き出てしまっている様な違和感と共に近所にお住まいの方の姿を見た時など、子供心にもその方の寿命が無い様に思え、そうすると数日後にはその家の前には葬儀の花輪が立っていたりした時が何度もあったものです。

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生き馬の目ん玉を引っこ抜く様な揚げ足の取り合いが日常茶飯の極道の世界に於て、相手の心の動きを読み取る事にそうした幼少時からの感性が発揮される場合もあれば、笑顔で近付いてきておきながら、口と裏腹で打算づくな人の心がわかってしまったり、何気ない人の目線や目配せの中にも、人を落とし入れるかの様な、邪な企みが為されている事が示し合わせているものを嗅ぎとる獣の勘としてそれが発揮される事もあったものですが、そうした自分の繊細な能力や感性と言うものが、豪放な態を装う極道の姿に矛盾するかの様で、嫌で嫌で仕方ない時もあったのです。

でも、こうした先天的に自分の中にあった能力と言うものさえも、自らの影(シャドウ)を通して見る世界として強く現れていた事なども、その後クレアボヤントヒーラーとして自らの想念やエネルギー浄化をする様になった時、幼少期からのイジメや拒絶された体験から自らの中で発達させた負の一面がある事にも大きく気付かされたものです。

※クレアボヤントヒーラーとはオーラやチャクラなどのエネルギーを透視するワークも行うヒーラーの事です。

まだ成人間もない頃など、致死量に及ぶ覚醒剤を注射し、生死の境をさ迷い、幽体離脱した体験などもこの講話会で話したものでしたが…
ホテルの天井から自分の身体を眺めている時に時間の感覚が消え失せていた事なども、それから長い年月の果てに、スピリチュアルな世界に足を踏み入れ、幽体離脱を経験した多くの方達が同じ感想を述べている事などを知るに至りましたが、当時はスピリチュアルと言う言葉さえ耳にする事の無い縁遠き世界でもあり、見栄と虚勢に生きる極道にとって、そうした霊的な体験をしたと自ら認める事自体が弱きに過ぎる様でもあり、自らの中で封印するかの様な思いも強くありました。

この様に、単に八方破りな自叙伝的な内容にとどまる事なく、自らの霊的な気付きの進化と言うものにも触れながら話しを進めて行った私でした。

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そして、その後に於てあらゆる状況が破綻を描き、極道の世界から抜け出た私でしたが、その後もアンダーグラウンドの世界に生き続けた私だったのです。
しかしながら、私が極道渡世に足を踏み入れた若年の時より、まるで寺の社会で言うところの師僧の如く、色濃く私の人生に影響を及ぼした方の死、私を慕いついてきた人間の覚醒剤による非業の死や、人生の半分を刑務所で過ごした舎弟分の獄中での死など、様々な状況が私に裏社会で生きる事の無常をまざまざとつきつけてきている様に思え、ここに至ってやっと私は、本当の意味で裏社会との決別を決意する事が出来た事…
自分がしがみつくものを手放す事が時にどれ程の葛藤や恐れをもたらすものなのか?堅気になってホイソレと、悟りを得た菩薩の様に蓮華に座る事など出来なかった私自身の境涯を赤裸々に話したのでした。

私は今でも聞かれる時があります「正仙さんは今までどこに神を見出だしましたか?」と…

そんな時私は答えます「多くの葛藤や恐れを手放す中にこそ、そして自らにおだやかさがもたらされる道程にこそ神を見出だしてきました」と…

そして、時には投げ出したくなるほどの自己浄化のプロセスが、密教僧侶ヒーラーとして生きる今日のベースとしてある事を皆さんにお話しして終了した講話会でしたが、参加された皆さんも、それぞれがテーマを持って参加された様に私にはお見受けする事が出来、とても実りある大阪初の講話会となりました。

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※セッション会場から見る大阪梅田のビルの谷間に沈む夕日です。

大阪でお会いした皆さん、本当にありがとうございました!

また次回大阪出張セッションでお会い出来る日を楽しみにしております。

合掌

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