走れ大元帥明王!加持祈祷は想いの世界

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※写真は自坊本尊大元帥明王です。

これより大元法(大元帥明王法)による遠隔加持を行います。

真言密教には消息不明の家出人の息災を祈り、呼び戻す為の加持祈祷法もあります。

苦の娑婆と…私達が生きるこの現世を見切ったのは釈迦の言葉ですが、釈迦が生きていた時代にくらべれば、遥かに高度で進化した文明を築いた私達人間の社会なれど、人があるがままの姿で心穏やかに生きる事など到底許さぬかの様なサバイバルな社会構造やシステムの中に生きる私達人間でもあります。

そんな中で、純粋でピュアな感覚を持った人などは『社会で生きるとはそんな甘い事じゃないんだよ!誰も口に出して言わないだけで食べるのに必死なんだからさ!人にへつらい頭を下げる事も、罵られる事も勉強と思わなきゃ!』と至極ごもっともな周りからの処世の言葉なども、ただ刺々しいものに感じるばかりで、会社や人との関わりあいに一向に馴染む事が出来ず、流浪を重ねてしまう人もいるものです。

それだけで社会不適合者のレッテルを貼られかねないこの私達の社会、適者生存の論理がその底流にはしっかり流れています。

そうした方を見る時、心が弱いのではなく、むしろ私達人間の生きるこの世界こそが、それぞれの音色で心穏やかに生きる事を到底許さぬかの様な生きながらにしての地獄の様相を呈している事を間々感じる時もあったりするものです。

別に悲観的な物の見方を良しとするのではありませんが、こうしたエゴのシステムや磁場の上に立って生きている事をどこかの部分でしっかり理解していないと、この現世を本当の意味で楽しむ事も叶わないものを感じたりもします。

世間を見渡して見れば、子供から大人まで競い争うシステムの中にしっかり組み込まれている私達の人間世界です。
そんな中で、そのシステムや社会構造からくる重圧に潰れてしまうのは子供ばかりでなく、大人だからこそ深刻なものがあったりもするのではないでしょうか?

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壇上にて…音信を絶った方が、無事で明るい笑顔のままにご両親の元へ帰られる事を祈るばかりです。

合掌

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