夕焼け…銭湯の出来事

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9月に入ってより、またぶりかえしたかの様な猛暑が続きましたが、今日の涼しい風や、一段高くなった雲などを見ると、本格的な秋の訪れを感じます。

先日の事…

近所の銭湯に行き、脱衣所で服を脱いでいると、『おばさん、釣銭間違えているじゃねえか!200円足りねえよ!ボケてんのかよまったく!』と番台のおばさんに少々大きな声を出す若者がいたものです。

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すると…それを見ていた常連の年輩の男性が、すっと番台に近づいて行き、『ごめんねお兄さん、ちょっと待ってね…。』と、若者が出したお金から、ヒゲソリやシャンプーなど若者が購入した金額と入浴料を差し引いた金額を暗算し、番台に座るお母さんに教えてあげるのでした。

この番台に座るお母さんは、90才近くのご高齢の方でもありますが、しっかりした方でどことなく愛嬌もあり、訪れる皆さんに親しまれているのですが、寄る年波には勝てず痴呆とまでは行きませんが、計算が苦手で、黙っているとお釣りを間違えたりもします。

そうした事を知らないこの若者の様に、釣銭の事で文句を言われたりすると、ショックで寝込んでしまう時がある事を常連の人達はみんな知っていて、千円札を出す人などは『お母さん、今日はせっけんとシャンプーを買うからお釣りは〇〇円ですよ。』とこちらからお釣りの金額を自己申告して行くのが常連の間の習いとなっているのでした(笑)

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こんなところにも、お年寄りをいたわる下町の人情があります。

合掌

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