★密教法具の世界…プルパ

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これはチベット密教のプルパと呼ばれる法具です。

魔障を取り除き、結界を張る法具として知られるブルパですが…
観音、金剛、文殊の三菩薩が憤怒に変化した霊剣と、古くより言い伝えられてきた歴史もあります。

プルパには、手に持ち修法時に用いる細くて小さいものもあれば、場を清め安全な空間を作る為に用いる、太くて大きい、台座に立て置くタイプの物とに分かれる様です。

私の場合ですと…比較的細めの物を持参し、土地家屋の浄化やルームクリアリングに臨む時があったりもします。

プルパを用いて太元帥明王や不動明王の真言と共に、火焔や光を観想して空間を浄化して行く時もあれば、土地の不浄を感じれば、地中深く突き刺し、やはり光りで清め満たす感想をするなど、その現場に応じて様々な判断が生じたりもしますが…

こうした密教法具と言うのは、そうした場において、自らの手の延長として、私の意念をサポートするかの様に、見事に働いてくれる様に思える時があります。

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この写真のプルパは、顔や胴体の部分に山珊瑚やターコイズなども埋め込まれ、テン鉄と呼ばれる鉄がその材質ですが、決して錆びる事がありません。
大きさも36センチと重量もあり、手に持ち修法に用いると言うよりも、場を清め結界する為に台座に立て置くタイプのものです。

頭部に乗る馬の頭は馬頭観音を現しています。

こうしたチベット密教の法具と言うものは、チベットで製造されるのではなく、ネパールのアーティスト(釈迦族等)によって作られたものが、チベット寺院に納められる様です。

トンテンカンテンと、手作りで職人が月日をかけて作るのですが、しっかりしたアーティストの元で作られるものだと、鉄を叩く度にマントラを唱えながら作るとの事で…

制作段階からプルパに仏の命を吹き込むかの様な、職人の熱き思いと言うのもそこにはあるのかも知れませんね。

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※台座はアスラや餓鬼等、魔性を打ち砕く事を現しています。

このフォルムが好きな私ですが、人は過去世でも好きだった物は今世でも同じ様に身に付けたり、手元に置いたりする傾向もある様で、密教法具と言うと、大層な話しになってしまいますが…

私も本当はそんなところに過ぎないのかも知れませんね。笑
(^^ゞ

合掌

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