下記に書かれたアセンデットマスターと著者の対話は、例えが難しく感じるかも知れませんが、よく読んで頂くと、人間の持つ無意識の罪悪感が、どの様に人に被され、投影されているのか?
エゴが自分と向き合う事を恐れ、阻害する働きなどもお分かり頂けると思います。
ある本のアセンデットマスターと著者の対話から引用
※アセンデッドマスターとは、輪廻転生が必要無い程に、クリアな魂の境地に達したと言われる霊的存在の事。
キリストや仏陀などが最も知られています。
【アセンデッドマスター】
あなたの無意識のなかにあって、あなたに直視させたくないと思っているエゴの性格って何だと思う?
それは憎悪。
たいていの人は、憎悪を見ても合理化するかごまかすだけで…
あなたがさっき正しく指摘したように、ほんとうは自己嫌悪だってことを認識しないのね。
だからこの世界には憎しみ、攻撃し、殺しあう人たちがいるし、チャンスがあればあなたを傷つけ殺そうとさえする人々がいる。
このかたちの、変形は無限にあるわ。
個人的にあるいは政治的に意見を異にする人たちに嫌な思いをさせるっていう単純なものもあるし、職場で仕事の邪魔をする人たちや、足を引っ張りたがる親戚もいるでしょう。
もっと物理的に危険な状況だってあるわね。
でもそこにあるのは必ず自分自身への…
天国を投げ出したことへの憎悪であり、その憎悪や安らぎのなさの原因を外部につくり出た世界に見て、その原因を何らかのかたちで他者に被せているのよ。
そうすればもう罪悪感はあなたのなかにはない。
あなたから神の平和を奪ったのはあなたではなくて彼ら。
もちろんほんとうは、あなた自身がそうさせなければ誰も神の平和を奪うことはできません。
それはいまも、それから分離と見えるものが起こった最初の瞬間も、変わりなく真実よ。
あなたは見かけの真実を引き受けてそれに対応するために、責任者は向こうに…
まさにあなたがいて欲しいと思うところにいるってことにしたの。
【著者】
ぼくを困らせる人たち、その人たちが現れることをぼくが望んだ、ってこと?
【アセンデッドマスター】
間違ってはいけません。
例外なくつねに、あなたが望んでいるのよ。
その人たちはあなたのスケープゴートです。
次にドジに見える誰かにかっとしたとき、そのことを忘れないでいられれば、あなたは口を慎み、聖霊(ハイアーセルフ)とともに考えて気持ちを入れかえることができるわ。
そうよ、あなたがその人たちの出現を望んでいるの。必ず。
※ハイアーセルフとは、『内なる神』や神と直結する『高次の自己』とも呼ばれ、真の意味で自らをサポートする霊的存在です。
あなたには必要なんです。
自分を困らせる人によって、罪があるのは自分じゃない、少なくともひどい罪はないと思えるから、たいていはしのいでいける…
だって罪は自分ではなくてどこかにあるんですものね。
この迷路にはまり込んでいる限り、本来あなたに罪はないのだからそんなものはすべて不必要だ、ってことに気づけないわ。
この迷路全体が、あなたが幻想から身を守ろうとしてつくり出した幻想なのよ。
忘れないでよ…
あなたは自分でも気づかない深いレベルで、自分はほんとうは罪ある者だと信じている。
それ以外のことは、自分の罪を直視することは、あなたのエゴには考えられないから、防衛策が必要で、その恐怖はいまのところこの世界によって覆われているんです。
エゴはあなたに、この恐ろしい罪悪感を直視することは死と同等だと思い込ませている。
この恐ろしい難問を避けるために、あなたはそれを外に投影し、出て行くものは戻ってくるものだってことを忘れるのよ。
合掌