自転車と少年

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晩のおかずの買い出しの為、自転車に乗り橋の上を走っていると…目の前を走る自転車に乗った子供がバランスを失いガシャン!と倒れました。あせる
自転車

年の頃は、見たところ小学校一、二年生の子供です。

それを見ていた近所のお母さん達が…

あせるあらら…僕大丈夫?」と手を貸そうとします。
((゜o゜))

すると、この子供の前を走っていた親と思われる男性が、自転車を降りて子供に近寄り、怪我がないか見極めた上で…

周りの方が手を貸そうとするのを遮るかの様に…

微笑みながらも「大丈夫だよな…○○自分で起こせるよな…」と子供に優しく声をかけます。

(:_;)するとこの子供は、一瞬ベソかき顔になりましたが「うん!」と自分で自転車を立て直して、その親御さんと共にその場を去って行きました。

その子供の顔が健気で、何とも意地らしく感じたものです。

小学生になった頃、下町で育った私は、補助輪の無い自転車が欲しくなり、かと言って、働きずくめの両親の姿を見ると、言う事も出来ず…

ある日、ゴミ捨て場に放置されていたパンクし、スクラップ然とした小さな自転車を家に持ち帰った時がありました。

当時屑商をしていた父は、その自転車を見ると「あせるお前、何を持ってきたんだ…」と半ば呆れ顔で、むかっ怒られると思いきや…
((=_=;))

「いいから貸して見ろ!」とパンクを直し、外れていたチェーンを元通りにし、たちどころにスクラップ同様の自転車に命を吹き込んでしまったものです。
(((;゚д゚)))

当時はテレビテレビのチャンネルも手動で回す昭和40年代…テレビ番組も現代からすれば、手作りの感が強い歌謡番組全盛の頃でもありました。

子供の頃は当時人気アイドルだった麻丘めぐみのファンだった私…学校の帰りに「わたしのわたしの彼は~左利き~音符」などと、流行りのメロディーを口ずさんでいたものです(笑)

そんな時代、一般家庭から排出されたテレビや冷蔵庫や家電製品を巧みに直してしまう父を、私は錬金術師の様に思ったものでした。((゚m゚;))

そんな父が、補助無しの自転車に乗る私のサドルを押さえ「ほら!走って見ろ!」と押してくれた思い出があります。

何度も転び、ひざ小僧を擦りむきながらも、初めて補助輪なしで自転車に乗れた時、一人歩きを許されるパスポートを手にした様な感激があったものです。
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

男親と言うもの…自分の子供にどう接したら良いのか?戸惑う時があるのかも知れません…

家庭で夫婦喧嘩をした時など、日頃子供と接する時間の多い母親に組する傾向が子供にはあるのかも知れませんが…笑

どんなに日頃、自分の知らぬところで「言いかい!しっかり勉強もしないで、あんな安月給のお父さんの様になりたいのかい!むかっ」と奥さんが子供に吹き込んでいようとも…
(=_=;)(^皿^)

家族からハゲで腹の出たメタボおやじのそしりを受け様とも…笑
((-.-;))

日頃のむかっ子供への小言は奥さんに任せて(笑)父親たるもの…子供のここ一番の節目の時に、生きて行く事のたくましさや厳しさを、言葉ではなくその姿に、その背中で見せる事が出来ればそれで良いのではないかと思います。

そんな事を感じさせる自転車の親子でありましたキラキラ自転車

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百万無限の可能性を秘めたその小さき背中を見送りながら…

私自身も、人生と呼ぶにはまだ早過ぎる「少年」である事に気付かされた愚僧であります。

合掌

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