あるお客様との話しから…

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※吉祥セッションルームに置いてある【プルパ】チベット密教で魔を討ち滅ぼすとされ結界を張る為の法具です。

先日、吉祥を訪ねてきた初老の男性の言葉…

『私も長い間お寺の檀家として寄進もし、徳を積んだつもりになっておりましたが、考え違いをしていた様です…。』
(-.-;)

『全てのお寺がそうだとは思いませんが、あまりにも商業化された檀家制度の裏表を見てしまい、御前様(ごぜんさま・住職の敬称)だ先生だともてはやされても、袈裟の下は欲の皮の突っ張った守銭奴にしか見えない様になってしまいました…。』とその方が言うので、私は少し気の毒になり…
((=_=;))

『私などは壇家さんのいる坊主ではないのでよくわかりませんが、大きいお寺だと運営する都合もあり、大変なのでは…?』と言うと…

『確かにそうかも知れませんが、本来…寺の運営と釈尊(釈迦)の教えは関係ないのではないでしょうか?私も長い間事ある毎にお寺の行事に参加してきましたが、むしろ壇信徒の中にこそ本物の求道者がいた様な気がするんですよ。』

『現に正仙さん、そうしたお寺に見切りをつけ、自分で得度出家した檀家の人間もいるのですよ!あせる』とまっすぐ私の目を見て話す男性の言葉は、少々僧侶の私には耳の痛い言葉でもありました。
((;~∧~;))

檀家を持つお寺さんにも色々ある様で、地域に溶け込み真摯に何代にも渡る檀家さんを大切にする小さなお寺も多く、その活動は地味なものでさえあります。

でもその一方では、この男性が言う様なお寺…宗派を問わず傘下寺院を誇る大きなお寺の中には、この様なケースも間々ある様で、私の耳にも時折そうした話しが入ってくる時があります。

僧侶と言えども、霞みを食べては生きていかれず…

そこに寺院を運営する都合も生じ、本来檀信徒に仏法を布教する立場にありながら、まざまざと『俗の姿』を周囲にさらけ出してしまい、気付かぬは当のお寺ばかりなりと言うケースも間々ある様です。
(((;゚д゚)))

実はこうした事は、檀家ばかりでなく、私と同世代や若手の僧侶の間でも葬儀の在り方などと共に『このままでは寺が廃れてしまうあせる』との危機感を持ち、気付いている方達も多い様で、色々な試みに取り組んでいる僧侶の方もいる様ですが…

しかしながら、大きなお寺の中にいたのでは、改革するどころか口にさえ出す事の出来ぬのが実情…心に想う事はあっても、溜息と共に日々の勤めに没していかなければならない事…

政治の世界で清々しい理想を打ち出した若手議院が、年月と共に派閥に呑まれ、党利党略に染まっていかざるを得ない姿にそれは似ていると言ったら語弊があるでしょうか?

話しは変わって…

真言密教の御加持(おかじ・加持祈祷の略)を私は立派なエネルギーワークだと思っていますが、高僧と呼ばれる偉いお方の中には『ヒーリング』や『エネルギー』と言う横文字に拒絶反応を示し、全く理解しない方も多かったりします。
((゚m゚;))

現にある宗派の僧籍を持った方が、ブログでスピリチュアルな内容やヒーリングの事を記事に書いたが為に、本山よりクレームが入り、退会のやむなきに至ったケースなども私は知っています。

私の師僧はよく、一部のお寺が営利に走る傾向を指してか『寺は大きくしたらいかん…』と言っていたものです…末期ガンや様々な病の人の命を御加持で救ってきた方でもあり、ヒーリングワークにも理解があり…

私がヒーラーとして活動する際なども『山の登り方は色々あって良いのだから、あなたの思う様にやってみなさい!』と背中を押してくれたものです。

こうしたところも私の恵まれているところなのかも知れません。

私はクレアボヤンススクールと言う透視やヒーリングを教える学校にも通いましたが、その当初、主宰者の世界屈指の透視能力者と言われるレバナ・シェル・ブトラより透視セッションを受けた事があります。

その時に彼女は私のエネルギーを見て言ったものです。

『Very strong powerful healerビックリマークとても強いヒーリングのエネルギーを持っていますビックリマーク』と…
グッド!雷

その後で『でも、もったいないわね…まだ人間の自由意思を理解しているとは言い難いですね(笑)自分に厳しいところや人をコントロールする事を手放し、リラックス出来たなら、もっとパワフルなヒーリングが出来るのに…』この言葉がその後に於いて私の最も大きな課題となった事は言うまでもありません…
((。。;))

最後に『僧房に篭るばかりでなく、僧侶も現代では表に出て色んな事をして行く時代…あなたしか出来ない独自の活動をされて行くと良いでしょう。』との言葉を、今でも時折思い出す事があります。

人間に常識、非常識、未常識とあるなら、未常識と言うそれが世間にとっては未知のものであっても、自分独自の理念や常識をパイオニアとして発揮し表現出来る…そんな生き方もこれからの時代面白いのではないでしょうか。

我が寺は 心を以って伽藍となす

何処にあっても去処を離れず

密教僧侶ヒーラー正仙「法名」-DVC00080.jpg

合掌

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