先日ヒーラー仲間と共に高尾山に行ってきました。
その日は折しも大雨で、高尾山口の駅に着いた時は雷も鳴り響いていました。
正直なところ山登りをする様な陽気ではありませんでしたが…
でも、私のヒーラー仲間達は至って気楽なもので、雨が上がり晴れになると確信しているのです。
雨も強いので、先に昼食を済ませてしまおうと皆でお蕎麦屋さんに入りました。
皆で面白おかしくゲラゲラ笑いながら食事をしていたのですが…
気が付いた時には燦燦と陽光が降り注ぎ、それまで灰色一色だった雲が嘘の様に何処かへ消えてしまったかの様でした。
山に入る時に意念の中で、山の神や木々の精霊に御挨拶しながら山を登り始めました。
数百年と言う樹齢の樹木の多い高尾山の山道を歩いていると、木々が語りかけてくる様な不思議な感覚があります。
それは山を訪れた事を歓迎してくれているかの様なエネルギーでもあります。
私達一行が山頂を目指して登って行くと、まるで山の精霊達が私達の訪れを微笑んで歓迎しているとばかりに…
途中木々の隙間からまるで虹色の光のシャワーの様に陽の光が放射状に降り注ぐ事が何度もありました。
(今回添付した写真はその時に友人が撮ったもので陽の光の側に木々の精霊のものと思われる赤いオーブが写っています。)
山頂に近づくと、修験霊場でも名高い真言宗薬王院があります。
過去世で修験行者だった事もある私は、薬王院の山門をくぐり歩き始めた時、言い様のない懐かしささえ感じていました。
薬王院は大天狗小天狗で有名なお寺でもありますが、昔の行者はこの山を颯爽と駆け巡る天狗の姿を感得していたに違いありません。
私も関東で生まれ育ちながら高尾山を訪れたのは初めてだったのですが、なるほどこの山には今だに居るであろう天狗の存在を感じたものです。
山頂に着くと、いつもは観光客で賑わいを見せている場所なのですが、雨上がりのせいか誰も人がいませんでした。
私達男女7人組の貸し切り状態で、山頂が抜群に気が良い事もあり、誰が言い出すまでもなく、皆がそれぞれ好きな場所に座り瞑想を始めました。
自分の身体の中心から真っ直ぐにエネルギーのコードを地球の中心に向けておろし(グラウンディングと言います。)身体にエネルギーを循環させる瞑想ですが、山のエネルギーの良さと相まって、気持ちのいい事この上ありませんでした。
鳥の鳴き声、虫の鳴く音、頬を掠める柔らかな風…
静寂さと我が身が渾然一体と成る様な素晴らしい瞑想でした。
少し疲れが溜まったり、感情的な息詰まりを感じた時など…少し億劫がる自分の背中を押して山に登るのも良いかも知れません。
オーラの乱れさえ整え、エネルギー上の塵やゴミを取り除いて生きる活力がチャージされる働きは自然が織り成すヒーリングでもあります。
こうして私達一行は下山して行きました。
それぞれがお互いのエネルギーの変容を見守ってきた仲間でもあります。
過去世でも縁ある人達でもあり、そのスタンスと言うものも、お互いの立場を尊重し、ベタベタとしたところはありません。
それは端から見ればつかず離れずと言う様なスタンスに映るかも知れません。
それでいて不思議なもので、この友人達と共に居ると多くの気づきに恵まれ「親密でいるばかりが友人でない」事を思い起こさせてくれるものです。
駅で、それぞれが手を振りながら「それじゃあ!またね!」と別れて行きました。
今度お互いが会える時はいつになるかわかりませんが、去って行く仲間の背中を見て、改めて巡り会う魂の不思議さを感じるばかりの愚僧でした。
合掌